第37回定例研究会

2019.11.14 北陸電力(株)石川支店 金沢電気ビル2階大ホール
「補機冷却水の水化学と難測定核種の最新計測技術」

プログラム
1 志賀原子力発電所の状況と補機冷却水系の水質管理 茅野 孝太郎(北陸電力)
2 補機冷却水系の水化学 小倉 和美(栗田工業)
3 Sr-90 の迅速分析法の開発 ~ICP-MSの挑戦~ 高貝 慶隆(福島大)
4 福島第一事故汚染物に関する放射性核種分析と由来の推定 市川 真史(NFD)

部会報第12号

  1. 巻頭言 コロナ禍を受けての今後の水化学部会のあるべき姿
    _久宗 健一 副部会長
  2. 福島事故後の10年を振り返って
    _高木 純一 副部会長
  3. 特別寄稿
    シビアアクシデント時の核分裂生成物挙動研究専門委員会の活動について
    _JAEA 逢坂 正彦氏
  4. 2020年度部会賞受賞者の感想と研究内容の概要紹介
    奨励賞
    ・東北大学工学研究科量子エネルギー工学専攻 Yida Xiong (熊 一達)氏
    __奨励賞の受賞感想__研究紹介
    業績名:
    _ホウ素およびリチウムを含む高温水環境下でのSUS316LN鋼の低サイクル疲労割れメカニズムに関する研究
    関連論文:
    – Low-cycle fatigue behaviors of 316LN austenitic stainless steel in borated and lithiated high temperature water with different levels of dissolved oxygen,  Corrosion Science, 176, (2020), 109048
    講演賞
    ・東芝ESS 根岸 孝次氏
    __講演賞の受賞感想__研究紹介
    対象講演:
    _軽水炉利用高度化に対応した線量率低減技術の開発 (11)
    __酸化チタン注入適用時の燃料被覆管へのクラッド付着挙動評価

    講演会:
    _日本原子力学会2020年秋の大会
    ・東芝ESS 洞山 祐介氏
    __講演賞の受賞感想__研究紹介
    対象講演:
    _軽水炉利用高度化に対応した線量率低減技術の開発 (12)
    __腐食生成物挙動評価モデルの高度化およびプラント予測評価

    講演会:
    _日本原子力学会2020年秋の大会
  5. 水化学部会定例研究会開催概要
  6. 編集後記

2020年度部会賞 受賞者

奨励賞

  • Yida Xiong (熊 一達)
    業績名:
    ホウ素およびリチウムを含む高温水環境下でのSUS316LN鋼の低サイクル疲労割れメカニズムに関する研究関連論文:
    Low-cycle fatigue behaviors of 316LN austenitic stainless steel in borated and lithiated high temperature water with different levels of dissolved oxygen, Corrosion Science, 176,(2020),109048

 

講演賞

  • 根岸 孝次
    対象講演:
    軽水炉利用高度化に対応した線量率低減技術の開発 (11)酸化チタン注入適用時の燃料被覆管へのクラッド付着挙動評価講演会:
    日本原子力学会2020年秋の大会
  • 洞山 祐介
    対象講演:
    軽水炉利用高度化に対応した線量率低減技術の開発 (12)腐食生成物挙動評価モデルの高度化およびプラント予測評価講演会:
    日本原子力学会2020年秋の大会

第1回定例研究会

2007.6.25 日本原子力発電(株)本店
「高経年対策と水化学」

1  我が国の高経年化対策と産学官の連携について 菅野 眞紀(原子力安全基盤機構 規格基準部高経年化評価室)
2  BWR原子炉水環境下における酸化チタンによるSCC緩和効果 高守 謙郎(東京電力技術開発研究所材料技術センター)
3  PWR一次系における冷却材中溶存水素濃度の最適化―調和のとれたSCC環境改善を目指して― 永田 暢秋(日本原子力発電 発電管理室設備・化学管理Gr)

第2回定例研究会

2007.10.26 三菱重工(株)横浜ビル
「試験・研究に係わる基盤技術開発」

1 FACメカニズム解明に係わる基礎研究 荘田 泰彦(三菱重工業株式会社 軽水炉プラント技術部)
2 FACに係わる各因子の影響評価研究 米田 公俊(電力中央研究所 軽水炉高経年化総括プロジェクト 配管減肉ユニット)
3 高温高圧過酸化水素ループに関する実験技術―照射下を模擬した腐食環境における材料腐食挙動のin-situ計測 佐藤 智徳(日本原子力研究開発機構 腐食損傷機構研究グループ)
4 加速器を用いた水化学研究施設の提案 勝村 庸介(東京大学 工学系研究科)

第3回定例研究会

2008.3.5 (株)東芝 東芝研修センター
「被ばく線源低減」

1 BWRプラントにおける被ばく線量低減への取り組み 宮澤 晃(東京電力)
2 PWRプラントにおける被ばく線量低減への取り組み 松浦 正利(関西電力)
3 被ばく低減に関する国の取り組み 大嶋 巌(原子力安全・保安院)
4 化学除染後の再汚染抑制技術の開発状況 長瀬 誠(日立GEニュークリア・エナジー)
5 高経年化BWRプラントの被ばく線源低減技術 四柳 端(東芝)
6 溶存水素濃度最適化等のPWR被ばく低減技術の動向について 梅原 隆司(三菱重工)

国際活動報告
1 アジア水化学シンポジウム(台湾/H19.9.26-28) 瀧口 英樹(日本原子力発電) 岡村 雅人(東芝)
講演概要:本シンポジウムは水化学技術者・研究者の情報交換と経験の共有並びに人的ネットワーク構築を通じてのアジア地域における原子力発電の安全性向上と定着を目的に隔年で開催されている。今回(第3回)は台湾電力の主催により台北市で2007年9月27~28日に開催された。参加者数は84名(日本24名,韓国5名,台湾55名)で,発表件数は30件であった。基調講演では,日本から,国内原子力発電所の状況を報告すると共に,PWRとBWRに共通の水化学制御の提案があった。さらに,高経年化・燃料高度化・出力向上における水化学の技術課題と役割の重要性,及びその効果の定量化が必要との指摘があった。台湾からは「水化学最適化」の取り組みが紹介された。その内容はEPRIの水化学管理指針に準じたものであった。一般発表では,PWR関連が17件,BWR関連が10件であった。PWR一次系関連では,亜鉛注入実機適用実績,クラッドの熱力学と燃料表面サブクールについて3件(いずれも日本)の発表があった。PWR二次系関連では,SG伝熱管二次側腐食損傷・SG水位振動について5件,FACについて4件,浄化技術について1件,タービンでのEarly Condensationについて1件の発表があった。BWR関連では,被ばく低減について3件,予防保全について5件,その他2件の発表があった。次回は,2009年に日本原子力学会水化学部会が主催し名古屋(ホスト中部電力殿)にて開催することとなった。

2 IAEA燃料/水相互作用RCM(FUWAC) 内田 俊介(JAEA)
講演概要:IAEAプロジェクト「高燃焼度及びプラント経年化時の燃料挙動の信頼性確保を目指した最適水化学制御」(Optimization of Water Chemistry Technologies and Management to ensure Reliable Fuel Performance at High Burn-up and in Ageing Plant)の第2回RCM(Research Coordinated Meeting)が,2007年12月11-14日にインドのチェンナイにおいて開催され,日本から内田部会長が出席した。IAEAにおいては,燃料被覆管と水化学相互作用をテーマとして1981年に最初の水化学関連プロジェクト(CCI: Investigation of Fuel Cladding Interaction with Water Coolant in Power Reactor)が開始されてから,原子炉水化学のマニュアル作成(WACOLIN)と水化学モニタリングと制御(WACOL 及び DAWAC)のプロジェクトに引き継がれ,再び燃料と冷却水の相互作用について高燃焼度化と高経年化に対応した議論をすることとなった。今回のRCM参加者は23名(IAEA,ブルガリア,カナダ,チェコ,フィンランド,フランス,ハンガリー,インド,韓国,日本,ルーマニア,スウェーデン,ロシア,ウクライナ,中国,米国)であった。主な検討課題は,AOAへの影響因子(高負荷燃料,長期運転サイクル,運転条件,Li濃度,LiとKの差異),被覆管の腐食(新合金,Li限界値),線量率低減である。これらの課題について参加各国からプラントの経験と基礎実験・理論が提供された。特に,AOAは各国で発現の状況とプラント運転への影響が異なるようであり,AOAを支配するパラメータの同定に注力する必要がある。次回は2009年6月にフィンランドで開催される予定。