部会報第8号 水化学部会活動への思い(顧問退任のご挨拶)

水化学部会活動への思い(顧問退任のご挨拶)       2017年1月

顧問 目黒芳紀  元 日本原子力発電(株)

1970年に軽水炉の運用が開始されました。当初は導入初期に伴うトラブルが発生し、早期に安定運転を目指すためプラントの安全性、信頼性の向上に向けて全力で取組みました。水化学分野でもトラブルの原因究明、対策立案のため夫々のプラントで検討が開始されました。共通する課題が多かったことから、効果的・効率的に解決するためには産官学協力して検討する場が必要との本島健次先生(旧原研)の発案により、1982年に石槫顕吉先生を中心に水化学専門委員会を立ち上げました。その後2006年に水化学部会に改め、活動を高度化し今年で35年を迎えました。この間先生方のご指導、部会の皆様との連携により世界的に優れた実力をつけ多くの成果を上げてきました。この度顧問退任に際し皆様に心から御礼申し上げます。同時に貴重な検討の場である水化学部会の益々の発展を祈念します。

以下に、私が携わってきました「水化学との係わり」と将来に向けた「所感」を記します。

1.        水化学との係わり

(1)我が国最初の軽水炉である敦賀1号機(BWR;1970年運開)では、運開当初5年位の水化学は、核燃料(被覆管ジルカロイ-2)の破損に伴うFP (Xe-135, Kr-85, I-131, Cs-137, Sr-90等)対策が主体でした。核燃料の健全性を維持するため、燃料ペレット加工の改良、PCIOMR*1(ならし運転)等燃料・運転の改善などと共に、水化学面からの対策として核燃料被覆間と被覆管の隙間に堆積し熱流動の阻害、被覆管の腐食を促進していたクラッド(Fe、Ni等の金属不純物)を減らすことでした。同時に燃料から所内外に拡散するFPの挙動を調査・評価し、当時のALAP*2指針策定(1975年)の基礎データとして提供して参りました。敦賀1号機では、このALAPの指針を遵守するため活性炭式希ガスホールドアップ装置を開発・導入すると共に、液体廃棄物処理系も抜本的な増改良を行いました。これらの結果、燃料破損、放射性廃棄物の環境放出量は急速に減少し1975年以降漸次この問題は収束しました。

(2)一方、敦賀1号機では運転当初より給水系から原子炉内に多量(年間約数百kg)に持ち込まれたクラッドが燃料被覆管表面に付着し、放射化されCo-60, Mn-54等の所謂放射性CPとなり、SCC対策等の点検・補修時に従業員の被曝線量の増大を招き、放射線源を低減する対策も急務となりました。同炉は我国最初に米国から導入された軽水炉であったことから設計・建設を行ったGEを初め、国内外の電力・メーカー・大学・研究機関と技術協力を行い、クラッド低減対策を強化してきました。

ここでは技術の詳細は省略しますが、この結果低放射線量プラント達成の技術的基盤を確立させ、我が国は欧米と共に水化学先進国としての役割を果たしてきました。

このクラッド(被曝)低減対策がその後の水化学部会活動の主テーマになりました。

(3)燃料破損抑制の目途が立ち始めた1975年頃から、原子炉系統を構成している機器、配管材料に腐食に伴うトラブルが多く発生し、これらの補修対策のため原子力発電所の設備利用率が80%以下に低下し、同時に従業員の被曝線量の増加を招き原子力発電所の信頼性・経済性に影響が出てきました。代表的なものはBWRでは配管、シュラウド等に生じたSCC、PWRではSG伝熱管の損傷、配管のFAC、PWSCC等で、これらの対策として材料選択、機器設計、熱流動、溶接工法等を総合的に見直すと共に、水化学面から一次系、二次系の水質環境改善が行われてきました。しかし完全解決には未だ道半ばです。今後も一層の調査、対策の強化が必要です。

更に今後の課題として長期停止後の再起動に伴う水化学管理、出力向上、原子力発電所の運転歴の積み重ねに伴う高経年化対策(特に40年超運転の原子力発電所の信頼性向上)が必須となり、この対応にも水化学面からの更なる挑戦が必要です。

2.        今後の水化学(材料選択も含む)への取り組みに関する所感

私自身の経験を含め、水化学への取組み(技術的課題以外)について期待を述べます。

(1)2011年3月に発生した(東日本大震災時の)地震に伴う大津波により福島第一原子力発電所で炉心のメルトダウン事故が発生し、大量のFPが環境に放出され周辺地域が汚染し、現在でも数万人以上の方々が避難生活を余儀なくされています。今後周辺環境の回復、住民の帰還、同発電所内に保管されているFP主体の液体・固体廃棄物の処理処分、溶融デブリの取出し・保管、廃炉まで40年以上かかる対策を安全に行う必要があります。水化学部会の活動は主にCP化学でしたが、軽水炉の初期には燃料破損に伴うFP化学からスタートしたことを今一度喚起し、通常時、事故時のFP挙動・評価・対応策を実務的に見直しておくことが肝要と考えます。

(2)軽水炉では本来「水」が主役でありながら「水化学」はプラント技術の中核に位置づけられていないと感じてきました。例えば、新しく発電所を設計、建設、運転にいたる段階、あるいは既設発電所の増改良工事で、どの段階から化学担当者は参加しているのでしょうか? 多くの場合建設・工事が終り試運転にかかる頃からではないでしょうか?これでは遅すぎます。プラントの骨格は系統設計、機器・配管仕様、材料選択、建設工事で決まります。化学担当者が設計当初から中核に入り、運用で得た水化学面からの知見を設計に十分反映せることができれば、より効果的な低被曝、高信頼度の安全なプラントができると考えます。現在は機械、電気部門のハードが中核をなしており、化学担当者は既に決められた仕様の下での運用で知見の反映も限定されています。

その要因の一つは、設計段階でプラント仕様を決める際に、化学担当者は自らの知見を基にした提案ができる状況に至っていないからだと思います。 プラントのトラブル事例を調べて下さい。大半が「腐食」、「漏えい」等プラント(水)化学に関連しているかが分かります。プラントの経済性には設備利用率を80%以上維持することが肝要です。計画外停止を無くすこと、停止期間の短縮化が課題です。補修作業の減少は従業員の被曝低減にもつながります。将来を見据え積極的な改良・改善案がいつでも提案できるように備えておく必要があります。

敦賀2号機の二次系・SG設計に際し、化学担当者は東海発電所(ガス炉)二次系、新鋭火力発電所(ACC)での汽力ボイラー管理の経験を基に、当初よりHigh-AVTを目指し、銅系材料の排除、熱流動の改善等を改革しました。この結果現在まで腐食による伝熱管の止栓はゼロです。特に、軽水炉は水・蒸気系でのトラブルが多いことから、化学担当者は(蒸気発生メカニズムは共通するが)軽水炉以上に蒸気条件・水質管理が厳しいACCの汽力ボイラー技術等も習得しておくことを提案します。

このような実務的取り組みは今後プラントを国外輸出する際に説得力を持ちます。

(3)これまで線量率上昇、SCC、SG、FAC等の事例では問題が発生し後、しばらくして環境面も大事だと化学担当者の参加が求められてきました。化学担当者はプラント機器に直接担当していないと見做されているからです。トラブル発生現場で最初の段階から原因調査、対策立案に加わることが必要です。その為には長期停止しているこの機会に、系統設計、機器・配管仕様、配置設計等の図書・図面を持って、自己のプラントで直接現場を学んで下さい。自分が管理している水化学技術を考察(水質、材料、腐食、クラッド挙動、放射線量率、二層流、熱流動、浄化系)する上で必須です。多忙であり、人手不足は工夫で克服できます。系統を知ることはプラント管理の基本です。運転、補修部門と同等なハード面の知識と経済性を評価できる力を持ち、共通認識で日頃から彼らと信頼関係を構築しておくことが肝要です。

特にトラブルの原因調査、対策立案時に、設計・建設時にこうしておけば良かったと感じることが多々あります。この反省に立ち運用中の系統設備管理、放射線管理と水化学管理の知見を総合化しておき、改良・改善工事時にタイミング良く対案が提示できるよう普段から備えておくことです。信頼性・安全性向上の鍵となります。

(4)水化学部会の研究会、セミナーは多くの方が参加し、関心の高さを示しています。水化学部会にとって大事な活動です。時宜を得たテーマの選択と調査内容が大事です。出来れば成功事例ばかりでなく、トラブルの予防保全を対象にした取組みについても、目的、手法、評価に加え反省例も含めて報告して頂ければ幸いです。

更に水化学の成果は放射線源の低減、SCC, SG対策で等で見られたように、数サイクルを経ないと真の結果が出ない場合が多くあります。その時点で最適とされた対策も後日技術の進歩で対応の仕方、結果が変わることがあります。このような技術の変遷経緯・経過報告、改善に伴う経済的評価も大切にしてほしいと思います。

また水化学事象はプラントにより異なることが知られています。それは前述のように材料選択、系統・機器設計、プラントの運用履歴、強いて言えば「原水」も異なるからです。プラント毎の特徴を考慮した視野での思考が必要です。

水化学部会では現在、燃料、材料、腐食分野との技術交流が行われており、大変好ましいことだと思います。ぜひこの交流に加え、プラント全体との繋がりを持つため機械学会・汽力ボイラー技術・電気化学的分野、放射線安全のため保健物理・日本放射線安全管理学会等との交流も行い視野を広げ総合的判断に役立ててください。

(5)プラントの長期停止に伴い計画した研究開発ができない、研究開発費・人材も削減されこれまでと同じような水化学の活動ができない、またこの間欧米アジアとの技術格差の拡大が懸念されるとの意見を散見します。更に長期停止後の再起動についても、長期停止中の系統保管の影響、改良工事が与える系統への影響、人材の経験不足等の不安が見られます。

こんな時こそ、かつて電力がメーカー依存から自立するために自主炉心管理、設備補修の直営化、自主保安管理等に踏み切った例を参考に自主開発の啓蒙、電力間での互助、国際協力の有効活用等を図り、主体性を持った計画立案・実施を期待します。停止中で計画した試験・調査等ができない場合、国内外の運転中のプラントに依頼し共同で実施しては如何ですか。水化学の基礎拡充のため大学・研究所との協力の強化も必要です。また若い水化学技術者がプラントの運用経験がないことを心配する声を聴きますが、商用炉導入当初、国外では英国、米国に、また国内では東海発電所・敦賀1号機に、電力、メーカーから多くの技術者が派遣され、技術を習得し自己の発電所の建設・運用に反映させてきました。今回も国内外の運転中の発電所、ACCに研修派遣したら如何ですか。明日の原子力のため相互協力が必要です。

かつてSCC, SG、クラッド対策として、軽水炉の開発者である米国から、腐食電位の管理、熱流動特性/構造の改良・伝熱管等材料の変更、AOA、亜鉛注入等多くの発想力、実行力のある斬新な提案があり、我が国の水化学は強い刺激を受けました。

この機会に国外に技術者を派遣し、その開発力を習得してみては如何でしょうか。

現在水化学の標準化、ロードマップ、人材育成等の検討が進められています。大事な作業と認識しています。検討に際しては上記各項を参考に、時宜を得た適切な課題の摘出、プラントの個性・特徴、工程の柔軟性、知見の反映手段に加え、困難な時代を乗り越える化学担当者の組織的活用、人材育成について提言していただくことを期待します。

以上

注)

*1:Pre-Conditioning Interim Operating Management Recommendations

*2:As Low As Practicable

部会報第8号 巻頭文

巻頭言

水化学部会副部会長 渡邉 豊(東北大学)

2015年度より日本原子力学会水化学部会の副部会長を務めております。私は機械工学の出身ですが、構造材料の腐食と環境強度の研究に取り組むうちに、石榑先生、勝村先生、内田先生、そして産業界の皆さまに導かれて水化学の仲間に入れて頂いた者です。金属材料の腐食あるいは応力腐食割れをテーマとしていた身としては、水(とくに高温水)は手強い敵のようなものでしたが、一度、水の側から物事を眺めてみなさい、とのご示唆を皆さまから頂いたものと感じています。

福島第一原子力発電所の炉心溶融事故は、原子力技術に携わる者にとって真に痛恨の出来事でした。この事故の反省に立って、核燃料、材料、熱流動、水化学など、各分野の専門家が、深層防護への寄与を改めて深く考える取り組みを進めています。水化学部会においてもこの観点を中心に据えて水化学ロードマップ改訂の議論を進めているところです。IAEA深層防護レベル3あるいはレベル4以上、すなわち事故発生時の対策は、いわば重症患者への治療や救命救急の体制を問うものです。この段階でもFP挙動や汚染水処理など水化学が重要な役割を担います。一方で、レベル1は日常の健康管理に相当するものです。我々の日々のパフォーマンスや健康寿命にとって日々の健康管理が何より重要であるのと同様に、原子力発電設備にとっても日常の水化学管理が枢要です。深層防護の議論では、レベル3以上の事象への対応に関心が向きがちですが、レベル1あるいはレベル2への水化学の寄与についても同じ重みを持って一層の高度化を目指すべきと考えています。

ところで、1765年には産業革命の中核技術となるワットの蒸気機関が発明されましたが、19世紀にボイラの高圧化が徐々に進むとともにボイラは最も危険な機械の代表となりました。1880年頃には米英でそれぞれ年間1000件を超えるボイラ爆発事故が発生し、毎年何万人もの死者を出す事態となっていました。しかし人類は蒸気機関を放棄することなく技術的課題を克服したわけです。産業革命直前に8億人弱だった世界人口がわずか250年ほどで約70億人にまで増えました(西暦0年の世界人口は3億人程度と推定されており、産業革命以前は本当に微増で推移していました)。つまり、大規模なエネルギー変換技術を手に入れる前には、多くの人が若くして死んでいたのです。知恵を集め勇気を持って難局を乗り切ることによって人類は生き延びてきたことを歴史は教えています。

発電プラントの停止期間が長引いています。強靱な原子力安全を改めて構築する好機と捉えて、水科学技術の一層の高度化を図るとともに貢献の視野を広げる取り組みを部会として進めていければと存じます。部会員の皆さまの一致協力が要であると思います。引き続きご支援のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

部会報第8号

  1. 部会報 巻頭文
    渡邉豊 副部会長
  2. 震災から6年を経過した福島第一原子力発電所の近況について
    東京電力ホールディングス株式会社 長谷川英規 委員
  3. 「核分裂生成物(FP)挙動」研究専門委員会の設立に向けての活動状況
    エネルギー総合工学研究所 内田俊介 顧問
  4. 水化学部会活動への思い(顧問退任のご挨拶)
    元 日本原子力発電(株) 目黒芳紀 顧問
  5. 「2016年度水化学部会サマーセミナー at 薩摩川内」
    三菱重工 荘田泰彦 委員/鈴木将氏
  6. NPC2016 Brighton 会議報告
    電力中央研究所 河村浩孝 委員
  7. NPC2016Brighton参加雑感
    オルガノ(株)大橋伸一 委員
  8. NPC2016参加報告 -若手研究者の国際会議参加の勧め-
    株式会社東芝 根岸孝次 氏
  9. 水化学部会定例研究会開催概要
  10. 編集後記

部会報第9号 巻頭分

巻頭言

水化学部会 副部会長 久宗 健志(日本原子力発電株式会社)

2017年度より日本原子力学会 水化学部会 副部会長を務めさせて頂いております。

これまで,石槫先生,内田先生,勝村先生および多くの諸先輩方のご指導の下,企画担当として水化学国際会議2014やサマーセミナー等を計画させて頂き,水化学部会員のご協力により開催することが出来ましたことを心より感謝申し上げます。

 

国内の原子力発電所に関しては,2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震および東京電力 福島第一原子力発電所の事故に係る安全性向上対策のためプラントが長期停止しており,運転に伴うデータ蓄積が出来なくなっております。

また,プラント長期停止期間中にベテラン技術者の退職や技術開発予算の合理化による研究開発の停滞により,プラント水化学管理に係る技術力の維持向上が課題となるとともに,若手技術者への技術伝承が喫緊の課題となっております。

一方,海外においては,運転に伴うデータの蓄積,新規プラント建設に伴う研究開発の進捗により,技術力の向上と若手技術者の育成が進んでおり,国内の状況からは羨ましい限りです。

 

国内に原子力発電所が導入された黎明期には,プラント運転に伴う技術的課題に対して産官学が協力して取組み解決してきましたが,技術が成熟した現代においては過去と同じ対応は困難となっております。

このため,水化学部会では,2016年度に将来構想検討ワーキング・グループを開催して,技術力の維持向上に係る課題抽出や解決策を検討しました。

この検討結果から,技術力向上(技術開発)については,水化学ロードマップ改訂ワーキング・グループを設置して,水化学に係る研究開発課題の見直しや優先順位を検討し,技術伝承については夏期セミナーを1回/2年の頻度で開催しております。また,2018年度からは,水化学ハンドブックの改訂に取り組むことを計画しております。

更に,国内外の最新知見を収集するため,定例研究会を3回/年の頻度で開催するとともに,水化学国際会議やアジア水化学シンポジウムの国内開催について取り組んでおります。

 

今後,再稼働プラントの増加に伴い,運転データの蓄積や新たな課題の発生が予想され,原子力発電所の水化学に係る技術力の一層の高度化が要求されます。

水化学部会としては,これまでの活動に更なる創意工夫を加えて,技術力の維持向上や技術伝承に取り組んでいくことを計画しております。

今後とも,引続き水化学部会委員の皆さまのご支援,ご協力をよろしくお願い致します。

第6回水化学 夏期セミナー

報告

※講演資料はセミナー参加者のみの公開となっております
1 軽水炉プラントにおける水の役割と水化学制御

   日本原子力研究開発機構 内田 俊介氏
2 電気化学および水質制御
   東北大学 原 信義先生
3 酸化被膜特性
   北陸先端科学技術大学院大学 辻 利秀先生
4 放射線化学~高温水の放射線分解~
   東京大学 勝村庸介先生
5 水の浄化と浄化装置
   オルガノ㈱ 大橋 伸一氏

第1回運営小委員会

第1回運営委員会

開催日時:平成19年8月7日 13:30~17:30

 

開催場所:東京電力株式会社 本店本館7階 原子力運営管理部会議室

 

出席者:内田(JAEA),勝村(東大),山崎(東芝),石榑(JRIA),乙葉(日本原電),瀧口(日本原電),高木(東芝),布施(日立GEニュークリア・エナジー),塩川(三菱重工),平野(電中研),磯部(三菱マテリアル),長尾(元・東芝),高松(千葉科学大),佐藤(中電),鈴木(東電),宮澤(東電)【敬称略,順不同】

 

 

議事:

(1)       運営委員の変更について

以下の通り運営委員の変更があり了承された。

庶務幹事,定例研究小委員会:東京電力 鈴木 (旧 東京電力 原口)

幹事(新規):中部電力 佐藤

 

(2)       第2回水化学部会総会について

庶務幹事(東芝 高木氏)より第2回総会の議事次第案について提案がなされ了承された。総会議事録承認および運営委員会活動報告は口頭にて紹介し,議事録は部会ホームページに掲載することとした。

また総会開催案内は部会員メーリングリストを作成して配布することで了承された。

 

(3)       第2回定例研究会について

第2回定例研究会ホスト(三菱重工 塩川氏)より第2回定例研究会の議事次第案について提案され,以下の通り了承された。

①    開催日時および開催場所:

(開催日時)平成19年10月26日 13:30~17:10

(開催場所)三菱重工業株式会社 横浜ビル33階 3310会議室

②    議題:「試験・研究に係わる基盤技術開発」を基調テーマとし,流れ誘起腐食(FAC)に関する基礎研究2件,及び,照射化学に関する実験研究2件の講演を行う。

③    講演資料の公開:講演者の許可を得た上で部会ホームページに掲載する。

④    開催案内:部会ホームページに掲載する他,メーリングリストにて部会員に配布する。

 

また,第3回定例研究会ホスト(東芝 山崎氏)より,テーマおよび開催時期について提案され,テーマを「被ばく低減」,開催時期をH20.2.20以降で調整することで了承された。

 

(4)       H20年度サマーセミナーについて

H20年度サマーセミナーホスト(三菱重工 塩川氏)より,サマーセミナー開催にあたっての調整事項について提案され,開催時期および会場を調整のうえ次回運営委員会にて議論することで了承された。

 

(5)       水化学標準制定の進め方について

内田部会長,標準小委員会(電中研 平野氏)より水化学管理標準制定の進め方について紹介があり,部会として以下の通り対応することを確認した。

①    手引き書は学会標準として公開することを目標に今後の活動を行う。

②    分析標準法はJISとして公開することを目標に今後の活動を行う。

③    部会内に設置した標準小委員会は,名称を「化学管理小委員会」に変更する。

 

(6)       アジア水化学シンポジウム2009について

中部電力 佐藤氏より,第4回アジア水化学シンポジウムの会場候補等について提案され,開催時期はH21年10月中旬以降を軸に調整することで了承された。

 

(7)       水化学部会ホームページ・部会報について

広報・編集小委員会(日立 布施氏)より,部会ホームページ・部会報の作成について紹介があった。

①    ホームページは枠組みが完成しており,部会長の挨拶文をもって学会web siteの部会欄に正式登録する予定。その後は随時更新。

②    部会報は近日第1号を発行し,ホームページに掲載予定。

 

(8)       腐食防食協会国際シンポジウムでのパネル討論等の共催について

内田部会長より,腐食防食協会 材料と環境2008(期間:H20.5.13~15,場所:大宮)において開催される「Asian-Pacific Symposium on Corrosion in Nuclear Power Systems」において,水化学部会との共催で「応力腐食割れと水化学(仮題)」と際するパネル討論を開催することについて提案され,了承された。

 

(9)       環太平洋原子力会議について

内田部会長より,第16回環太平洋原子力会議(2008.10.13-17 開催場所:青森県)における”Corrosion & Water Chemistry”分野の準備状況について,水化学として合計4セッションでの構成を検討していることの紹介があった。

 

(10)    部会等運営委員会の委員推薦について

内田部会長より,原子力学会 部会等運営委員会について,水化学部会より委員を推薦することについて提案され,庶務幹事にて対応することが了承された。

 

(11)    秋の大会企画セッションについて

内田部会長より,秋の大会において開催される水化学部会企画セッションのパネル討論予稿について紹介があった。

 

(12)    学会編集委員会からの依頼について

内田部会長より,原子力学会編集委員会からの学会誌記事執筆依頼について紹介があり,以下の通り対応することで了承された。

(1)             水化学に関する連載講座,水化学ロードマップの解説記事について投稿する。

(2)             取りまとめ箇所を広報・編集小委員会とする。

 

(13)    春の年会企画セッションについて

○  企画幹事(原電 瀧口氏)より,春の年会において開催する企画セッションついて提案され,SWISをテーマとすることで調整し,次回運営委員会で調整結果を紹介することで了承された。

 

(14)    各小委員会の委員募集について

ZWIS小委員会(三菱マテリアル 磯部氏)より,小委員会の委員募集方法について意見が出され,以下の通り募集することで了承された。

(3)                 募集方法:部会ホームページにて募集案内を掲載し,希望者を委員とする。

(4)                 委員資格:水化学部会会員であることが望ましいが,部会員であることに限定せず広く募集する。

 

(15)    その他

○  次回運営委員会の開催は10/26AMとする。

 

以上

第2回運営小委員会

第2回運営委員会

開催日時:平成19年10月26日 11:30~13:30

開催場所:三菱重工業株式会社 横浜ビル 3305会議室

出席者:内田(JAEA)、勝村(東大)、山崎(東芝)、石榑(JRIA)、乙葉(日本原電)、瀧口(日本原電)、塚田(JAEA)、鈴木(東電)、宮澤(東電)、塚本(関電)、高木(東芝)、布施(日立GEニュークリア・エナジー)、平野(電中研)、長尾(元・東芝)、高松(千葉科学大)、久宗(日本原電)、塩川(三菱重工)【敬称略,順不同】

 

議事:

(1)第一回運営委員会議事録について

参考として議事録が紹介された。

 

(2)第2回水化学部会総会議事録(案)ついて

庶務幹事(東電 宮澤氏)より第2回総会の議事録(案)が紹介された。

各出席者が内容を確認しコメントがあれば庶務幹事(東電 宮澤氏)まで連絡することで了承された。

 

(3)日本原子力学会2007年秋の大会「水化学部会企画セッション」

セッション座長(東芝 山崎氏)より議事録の紹介があった。会場は満席(約70名)と盛況であったこと、東大関村先生から貴重な提言をいただいたことなど当日の概要が紹介された。当日の原稿は発表者の同意を得た上で水化学部会のホームページに掲載することとした。内田部会長から、さらに議論を深めるべく引き続きロードマップをフォローアップしていくことが示された。

 

(4)第3回水化学部会総会 開催案内

H20年3月26~28日に大阪大学において春の年会が開催され、それに合わせて水化学部会総会を行うことが内田部会長より提案され了承された。時間は30分程度で、部会長報告、前回報告、各委員会報告を行うと共に、役員交代の有無確認、承認をメールで行うことなどの事前準備について議論された。また、水化学部会の入会者がどの程度あるのかフォローする必要があるとの提案があり、財務幹事(東芝 高木氏)により確認することとなった。

 

(5)ロードマップフォローアップ運営方針(案)

勝村副部会長(東大)より運営方針の紹介があり、メンバー構成は今後調整し、閉じた形としないこと、幹事役を決定する必要があること、メンバーが決まれば会合の日程を調整することが提案され了承された。

 

(6)水化学ロードマップの具体的展開とその発信について(案)

企画幹事(日本原電 瀧口氏)よりロードマップの今後の具体的展開のための活動として、水化学ロードマップおよび課題別ロードマップ/説明書の作成・発行・改訂、その普及、他のロードマップとの連携、それらの計画立案と実行案の紹介があった。また、課題別ロードマップ/説明書の実施例として炉内SCC環境緩和技術・評価技術に係わるロードマップでの解説書(案)の紹介があった。ロードマップの基本的考え方、学協会の係わり方、ロードマップの検討をどのように進めていくかについて今後も議論を進めていくこととなった。

 

(7)原子力学会春の大会 企画セッション提案書

構造材/水相互作用(SWIS)小委員会委員長(JAEA 塚田氏)より材料部会との合同企画セッションの案について紹介があった。高経年化の中の構造材料の腐食機購の研究を中心として、講演を4件、パネル討論は講演者に更に5名を加えて行うこと、今後調整を進めることが紹介された。セッションタイトルについては、材料部会と合同で行うことから水化学もイメージできるよう考慮することとなった。

 

(8)水化学国際会議検討WGの設置について

企画幹事(日本原電 瀧口氏)より、2014年もしくは2012年に水化学国際会議を日本で開催することについて検討するため、頭書WGの設置の提案がされ了承された。2008年のベルリンで開催される水化学国際会議での議論に臨むため、年度内に方向性を決定する必要があり、2月の運営委員会で議論することとなった。瀧口氏より提出された提案書について、意義・可能性、開催場所、選定理由、その他運営方針について、各委員からの意見をメールで回答することが提案され了承された。また、日本での開催は98年であり以降10年ほど開催しておらず、国際的な存在感が薄れることなどから開催の意義はあること、開催するにしてもボランティアは難しくなっており、専門業者に委託するなど経済的に可能かなど見極めをつける必要があるとの意見が出された。

 

(9)原子力発電の運用管理に係わる「水化学管理分科会」の設置について(案)

化学管理小委員会委員長(電中研 平野氏)より、水化学管理の最新の知見を取り入れたガイドラインの策定のための分科会の設置についての案が紹介され、11月16日の学会説明での承認後正式設置となること、委員は全電力が参加することとし調整中であること、今後国への説明も行う予定であることが紹介された。尚、目的で「従業員の被ばく低減」との記載があり、「従業員」を削除し限定しない表現とすることとなった。

 

(10)水化学部会 第三回定例研究会 開催案内

第三回定例研究会の幹事(東芝 山崎氏)より、基調テーマを「被ばく線源低減」とし、プラントメーカ3社からは技術的な取り組み状況の紹介、電力2社からは戦略的な取り組みの紹介、国からは国内外の状況も踏まえた国としての議論の紹介を、ロードマップでの取組みも含めて実施する案が提案され了承された。開催時期について協議した結果、第一案が3月5日、第二案が3月7日となった。

 

(11)平成20年度水化学部会サマーセミナー会場候補比較検討

次年度サマーセミナーの幹事(三菱 塩川氏)より、次回サマーセミナーの開催場所と日程について比較検討した案が紹介され、会場は福井市のフェニックスプラザ、日程は7月15日~17日で開催されることが承認された。

また見学先も若狭地区の候補先で検討を進め、今後セミナーの議題について協議を行うこととなった。

 

(12)アジア水化学シンポジウム2009について

開催幹事(中部電力 佐藤氏)の代理として東電宮澤氏より、アジア水化学シンポジウム2007終了時に、来年10月下旬~11月初旬に日本(名古屋)で開催する旨アナウンスして満場一致で了承されたことの紹介があった。また、会場はメルパルク名古屋で検討を進めており、日程の調整の結果10月28日~30日を第一候補とすることが承認された。

 

 

(13)広報・編集小委員会活動報告

広報・編集小委員会委員長(日立GEニュークリア・エナジー 布施氏)より、メール送信用アドレス管理案の提案があり、ホームページに準備するmail to コマンドへのリンクは部会員への公開は行わず、広報・編集小委員会から会員への連絡用のみ使用することで了承された。また、ホームページ上での会員登録のやり方の提案、部会用PCの購入の報告があり承認された。

学会誌に軽水炉プラントの水化学に関する連載講座を掲載する企画書案として、水の特性を水化学の観点から基礎と応用について全10回に分け幅広く紹介する案が紹介され承認された。

 

 

(14)原子力学会誌 水化学ロードマップ解説記事掲載

内田部会長より水化学ロードマップの解説記事を学会誌に掲載することについて紹介があった。

 

(15)第16回 環太平洋原子力国際会議 水化学関連セッション

内田部会長より頭書の件につき国内からの投稿状況について紹介があった。

 

(16)原子力学会・学会誌 Webアンケートのモニター選出の件

庶務幹事(東電 鈴木氏)より学会誌の5期目のモニター10名の募集の依頼があったことが紹介された。9月~11月号についてのアンケートにホームページ上で回答することとなり、各組織より候補者を鈴木氏まで連絡することとなった。

 

以上

第4回運営小委員会

第4回 運営委員会議事録

開催日時:平成20年6月13日(金) 10:00~13:20

開催場所:電力中央研究所 狛江地区 本館2階 ゲストカンファレンスルーム

出席者:内田(JAEA),勝村(東大),山崎(東芝),石榑(JRIA),乙葉,目黒,瀧口,久宗(日本原電),宮澤(東電),塚本(関電),高木(東芝),高松(千葉科学大),長尾(元・東芝),布施(日立GEニュークリア・エナジー),荘田(三菱重工),塚田(JAEA),磯部(三菱マテリアル),平野,佐藤(電中研)【敬称略,順不同】

 

議事:

(1)       平成20年度サマーセミナーについて(報告:ホスト/三菱重工殿)
H20年度サマーセミナーホスト(三菱重工 荘田氏)より,サマーセミナー開催にあたっての準備、対応状況の報告がなされた。以下について更に調整することとなった。

①    現状79名の参加申し込みがあり、経費的には計画予算内に収まる見通しである。

引き続き、締め切りを6月末まで延期し、参加PRを継続する旨、紹介があり了承された。なお、主査より、特に、学生および参加登録の無い研究機関への参加の働きかけを継続して頂きとの要請があった。

②    見学会参加人数は28名でほぼ定員である。

③    ポスターセッションは目標:10~20件に対し、6件の応募がきている。目標達成に向けて、日限を6/25まで延期することとした。要旨を予稿集に掲載することも併せ、メール等で再度募集案内を出すこととした。

④    水化学部会・運営委員会を2日目の昼食時に開催することとした。

⑤    領収書発行のためのハンコを準備する。

⑥    予稿集へのロードマップ関連の記載に関して必要なJNESへの許可申請を怠らないよう配慮する。

(2)       秋の大会企画セッションについて(報告:磯部委員)
磯部委員より,秋の大会において水化学部会合同企画セッションが9月4日13:00から14:00にK会場で開催されることが決定したと報告があり、予稿集案について紹介があった。

 

(3)       第5回定例研究会について(審議:ホスト/JAEA殿)
第5回定例研究会ホスト(JAEA塚田氏)より第5回定例研究会の議事次第案について提案され、以下の通り了承された。開催日時、場所は下記の通りである。

①    開催日時:2008年10月20日(月)13:30~17:00(運営会議10:00~13:00)

②    開催場所:日本原子力研究開発機構 システム計算科学センタ 7階大会議室
東京、上野

③    議題:基調テーマを「流れ加速型腐食(FAC)の管理、研究、モデル、規格」とし、PWR実機関係2件、基礎実験関係1件、モデリング関係1件および規格関係1件の講演を行う。

(4)       小委員会活動について(報告)

①    化学管理小委員会
平野委員より活動報告がなされた。化学管理小委員会活動の一環として「水化学管理の体系化」を目的として、(仮称)水化学管理リファレンス・ブックを作成することの動議がなされ、了承された。賛同を得たことから、今後、活動を開始することとなった。

②    ロードマップフォローアップ小委員会
勝村副主査よりロードマップのブラッシュアップ、およびプロジェクトの頭だしがなされつつあることの活動報告がなされ、了承された。

③    SWIS小委員会(塚田委員)/ZWIS小委員会(磯部委員)/被ばく・廃棄物低減小委員会(江河委員)
3小委員会を代表して塚田委員より、「水化学」部会小委員会の参加メンバー募集案内(案)について紹介された。本件はロードマップフォロー小委員会から要請を受けており、募集要項は6月末までに作成して、ホームページに掲載することが了承された。

④    「水化学」部会 部会報(広報・編集小委員)
広報・編集小委員の布施委員より、水化学部会報第二号の目次案が紹介された。構成については、巻頭言、発電プラントにおける水化学の重要性等の原案に加え、燃料・化学相互作用小委員会の報告、サマーセミナー概要を追加することとし、了承された。

(5)       部会規約変更および内規制定について(審議:庶務幹事/東電)
庶務幹事(東電 鈴木氏代理宮澤氏)より水化学部会規約(変更案)および水化学部会運営委員会内規(案)が紹介され、また、部会運営委員会委員選挙の投票方法について審議された。なお、主な規約(変更案)は、以下の通りである。

①    第7条2 :部会長、副部会長および幹事の任期は2年とする。

②    第7条3 :部会長、副部会長および幹事の選出方法は別に定める。

規約(変更案)、内規(案)は、一部字句を訂正することで了承された。

また、投票方法は、ウェブ投票を中心に検討し、ウェブ投票が難しい場合は、メール投票、あるいは郵送により行うこととなった。

(6)       アジア水化学シンポジウム実行委員会の設置について(審議:企画幹事)
企画幹事(日本原電 瀧口氏)よりアジア水化学シンポジウム2009実行委員会の設置、開催準備のポイント、スケジュールおよび体制について提案され、7月以降、本提案に沿って活動を開始することが了承された。

(7)       水化学国際会議の日本開催について(報告:企画幹事)
企画幹事(日本原電 瀧口氏)より、水化学国際会議の日本開催について提案がなされ、以下の基本事項について了承された。

①    (社)日本原子力学会水化学部会が主催して、2012年あるいは2014年に「水化学国際会議」を日本で開催すべく準備活動を開始する。

②    今後、関係機関の理解・協力・支援を募るため、(社)日本原子力学会企画委員会・理事会の承認を得る。

③    「高経年化対応、燃料高度化、軽水炉高度化に向けた水化学の取組みと次世代型軽水炉への反映を基調テーマとする。

④    今年9月の水化学国際会議国際諮問委員会で主催国として立候補の意思表示をすること。

上記④に際しては、凡その開催地の予定を表明する必要があり、過去の開催実績、見学施設の魅力、場所の魅力を考慮して審議した結果、北海道(APWR)・青森(再処理)・中国地方(ABWR)を主軸に、ホストとなる機関に説明・協力依頼を行うこととなった。また、会議準備・運営はできるだけ外部専門機関へ委託するなどホスト機関の負担を軽減することとする。

また、事前準備活動を行うため、今後必要に応じアドホックな委員会の設置も考える。

(8)       その他 連絡事項等

①    原子力学会関係依頼事項整理リスト
内田部会長より、原子力学会関係依頼事項を整理したリストを作成した旨紹介がなされた。

以上

第5回運営小委員会

第5回 運営委員会議事録

開催日時:平成20年7月16日 12:05~13:05

 

開催場所:福井フェニックスプラザ 401会議室

 

出席者:内田(JAEA),勝村(東大),山崎(東芝),石榑(JRIA),乙葉,目黒,瀧口(日本原電),高木(東芝),布施(日立GEニュークリア・エナジー),塚田(JAEA),荘田(三菱重工),河村(電中研),磯部(三菱マテリアル),長尾(元・東芝),高松(千葉科学大),中村,塚本(関電),實重(東電)【敬称略,順不同】

 

議事

(1)  部会規約変更および内規制定について(審議:庶務幹事)

庶務幹事(東電 鈴木氏代理 實重氏)より第4回運営委員会にて審議された,水化学部会規約(変更案)および水化学部会運営委員会内規(案)にかかる訂正内容について紹介され,審議のうえ了承された。

(2)  秋の大会企画セッションについて(報告:磯部委員)

磯部委員より,秋の大会において実施する水化学合同企画セッションにて計画している公演内容,予稿集について紹介があった。

(3)  アジア水化学シンポジウムについて(報告:企画幹事)

企画幹事(日本原電 瀧口氏)より,アジア水化学シンポジウム2009に向けた実行委員会の当面の活動案について提案があった。審議の結果,10月7日に実行委員会を開催し,1st CircularのDraftを作成し,10月20日開催予定の第6回運営委員会で承認をえて11月中にこれを関係先に配信することとなった。

(4)  水化学国際会議の日本開催について(報告:企画幹事)

企画幹事(日本原電 瀧口氏)より,水化学国際会議の日本開催に向けた取り組み状況について紹介があった。現在,2012年か2014年の日本開催誘致に向けて,近々,アジア水化学シンポジウム2009とともに電事連大での報告を行うと共に,開催候補地のホスト機関に協力・支援をえるため説明を行う予定であるとのことであった。

(5)  部会合同サマーセミナーについて(審議:鈴木委員 代理實重氏)

鈴木委員代理實重氏より,第2回部会等運営委員会にて核燃料部会から提案のあった,材料部会と水化学部会との3部会合同セミナーの開催提案について紹介があり,以下の通り対応することで了承された。

①   核燃料部会との窓口を有する磯部委員を通じて,水化学部会の意向を伝えたうえで合同サマーセミナーの開催を検討する。

②   水化学部会では1回/2年の頻度にてサマーセミナーを実施しているほか,定例研究会や小委員会にて適宜議論が交わされている。合同サマーセミナーを含めた効果的な開催方法を模索検討する。

(6)  その他連絡事項

①   勝村副部会長(東大)より,発電炉専門部会がシステム安全専門部会に改組するにあたり,水化学分科会からメンバの選出が必要となることが紹介された。

②   次回運営委員会の開催は10月20日とする。

 

以 上

第6回運営小委員会

第6回 運営委員会議事録

開催日時:平成20年10月20日 10:30~13:00

 

開催場所:日本原子力開発機構システム計算科学センター 7階大会議室

 

出席者:内田(JAEA),勝村(東大),山崎,高木(東芝),乙葉,目黒,瀧口,久宗(日本原電),布施(日立GEニュークリア・エナジー),塚田(JAEA),荘田(三菱重工),平野(電中研),磯部(三菱マテリアル),中村(関電),篠原(中部電),實重(東電)【敬称略,順不同】

 

議事

(1)春の大会企画セッションについて(審議:中村委員)

中村委員より平成21年度原子力学会春の年会にて開催する企画セッションテーマの提案があった。提案内容は基調テーマを『被ばく線量低減に向けての課題と将来の取組みについて』と題して,被ばく線量低減への取組みと今後の課題等にかかる意見交換を行い,今後の被ばく線量低減に向けた水化学技術開発について議論するという内容で、協議の結果、セッションの進め方等一部コメントを計画書に反映し、平成20年11月20日の部会等運営委員会に提案することで了承された。

(2)2009年度夏期3部会合同セミナーについて(審議:磯部委員)

磯部委員より,平成21年7月開催予定の『軽水炉燃料・材料・水化学夏期セミナー』の計画案について紹介があった。水化学部会独自の夏期見学会の候補として合同セミナーの見学候補地(島根3号機)を検討すべく核燃料部会に当該見学の詳細計画を問い合わせることとした。

(3)アジア水化学シンポジウムについて(審議:企画担当幹事)

企画担当幹事から平成20年10月7日に実施した第1回実行委員会での審議内容の紹介と平成20年11月20日開催の部会等運営委員会への提案資料の報告・説明があった。【実行(運営)委員会名簿】,【共催・協賛・後援等申請書】,【開催案内書】,ならびに【予算計画書】の紹介があり,開催案内書の一部修正の行ったうえで,部会等運営委員会に提示することとなった。11月中を目処に1st Circularを関係者に配信し平成21年3月末までを要約提出期限,ならびに平成21年7月末までを原稿提出期限とすることで了承された。

(4)水化学連載講座の原稿進捗状況について(報告:広報・編集担当幹事)

広報・編集担当幹事から連載講座の進捗状況について紹介があった。原稿期限に対して計画通り集約が進んでいるとのことであった。また,原子力学会50周年記念号への寄稿についても紹介があった。

(5)2009年度夏季見学会について(報告:企画担当幹事)

企画担当幹事から平成21年度夏期見学会の開催地候補について提案があった。水化学管理を行ううえで加速器等を用いた分析技術への注目が予想されることから,平成21年度から本格運転を開始するJ-PARC(大強度陽子加速器施設:茨城県東海村)を選定し,諸調整を進めたいとのことであった。本施設の周辺にはJAEA施設,ならびに東京大学施設が隣接していることから,これら施設の見学も併せて実施することを検討することとなった。

(6)水化学国際会議の日本開催について(報告:瀧口委員)

瀧口委員から9月に開催された水化学国際会議における状況報告があった。2010年の開催地は投票によってフランスに決定し,2012年の開催地については2008年のカナダにて行われる水化学国際会議にて投票決定されるとのことであった。

(7)H20年度収支について(報告:財務担当幹事)

財務担当幹事から平成20年度収支予算及び実績見込みの報告があった。

(8)学会発行の領収書作成要領について(報告:庶務幹事)

庶務幹事から第1回部会等運営委員会にて周知された領収書作成要領について紹介があった。アジア水化学シンポジウム参加者のうち,海外参加者への領収書について学会事務局への問い合わせが必要であるとの意見があった。

(9)プログラム編成委員の選出について(報告:鈴木委員 代理 實重氏)

鈴木委員 代理 實重氏から平成20年度プログラム編成委員に山本氏(㈱東芝),梅原氏(三菱重工㈱),ならびに實重氏(東京電力㈱)の推薦,および山本氏(㈱東芝)を専門分野リーダに推薦した旨の報告があった。

(10)その他連絡事項

①   磯部委員から2008年秋の大会にて開催した『核燃料・水化学部会合同企画セッション』の実施報告があった。

②   塚田委員から『燃料/水相互作用小委』『構造材/水相互作用小委』ならびに『被ばく・廃棄物低減小委』のメンバー募集結果の紹介があった。

③   久宗氏から第6回定例研究会は『状態基準保全の支援』を基調テーマとし,2月下旬または3月上旬にて行う計画との紹介があった。

④   企画担当幹事から原子力学会2009秋の大会での水化学部会企画セッションの提案があった。次回運営委員会までに,担当小委員会(燃料/水相互作用,構造材/水相互作用,水化学RMFU)で検討のうえ,決定することとなった。

⑤   磯部委員から水化学部会第5回水化学サマーセミナーの開催報告を学会誌の部会便りに掲載する旨の紹介があった。

⑥   鈴木委員代理 實重氏から部会規約変更は,部会総会にて承認が得られた時点で変更となる旨の紹介があった。なお,企画委員会にて部会規約の変更にあたっての手続き方法の標準化を検討しているとのことであった。

⑦   鈴木委員代理 實重氏から,非学会員,または非部会員から定例研究会に参加希望がある旨の報告があり今後の対応について審議された。非学会員,または非部会員の参加にあたっては,水化学部会への入会を前提に研究会の内容確認を目的とした参加とする旨で了解された。

⑧   次回運営委員会は第6回定例研究会にあわせて行う。

以 上