第28回運営小委員会

第28回運営小委員会 議事録

1.開催日時:平成27年10月22日 9:00~12:00
2.開催場所:四国電力(株) 総合研修所202研修室
3.出席者  :勝村(JRIA)、高木(東芝)、渡辺(東北大学)、内田・塚田・塙(JAEA)、久宗(原電)、久家(宮田委員代理 関電)、寺地(INSS)、石原(荘田委員代理 三菱重工)、室屋(大阪大学)、会沢(日立GE)、河村・藤原(電中研)、大橋(オルガノ)、浦戸(四国電力)、星野(電発)【敬称略、順不同】
4.議事
(1) 前回議事録の確認
庶務担当より既にメールて回覧済みであることから 、本委員会で承認し、追加でコメント等あれば庶務担当まで連絡することになった。
(2) 委員交代
任期途中での異動に伴い村部副部会長(原電)の後任として原電 石坂氏が、また、勝山副部会長(関電)の後任として関電 宮田氏が交代する旨申出を庶務担当より紹介し、承認された。年度末の部会全体会議に報告する。
(3) 定例研究会及び水化学部会サマーセミナーの計画について
久宗委員(企画担当)より、定例研究会の中長期活動計画案について提案があり、向こう3年間の開催は、以下のテーマにて進めていくことで承認された。
・第26回「人材育成・情報整備に係る産業界の取組み」(2016.3、日立GENE)
・第27回「1F事故後の水処理に係る対応(経過報告)」(2016.6、東芝)
・第28回「被ばく線源低減」 (2016.10、関電)
・第29回「廃止措置に係る水化学管理、NPC2016報告」(2017.3、原電)
・第30回「材料健全性、JMTR研究の概要」 (2017.6、JAEA)
・第31回「長期停止後の再稼働対応及び再稼働に向けた化学管理」(2017.10)
また、第26回のテーマとなっている人材育成については、若手技術者への技術伝承が大きな課題であり、発行から15年ほど経つ水化学ハンドブックの改訂を念頭に、まずはこれまで開催してきた定例研究会での技術発表成果を部会報告書として取り纏めて行くこととなった。企画担当を中心に進め方を検討し、次回提案する。これら取り組み状況や国主導で進められている廃炉に係る人材育成についても第26回定例研究会の発表に盛り込むことで調整する。
引き続き、来年度開催する水化学サマーセミナーの計画案について久宗委員より提案があり、以下の計画にて進めていくことで承認された。
・2016年7月13日(水)から15日(金)までの3日間とし、鹿児島県薩摩川内市周辺にて開催する。九州電力及び三菱重工業のご協力をいただく。
・開催1日目には本セミナーの目的である技術伝承を主眼とした基調講演及び基礎講義を、2日目には「長期停止後の再稼働」を基調テーマに再稼働から約1サイクル運転後の水質・放射能挙動他全5件の講演を行う方向で準備を進める。その際、水化学にとらわれず新規制対応としてSAへの新たな取り組みなどの許認可対応も話題に取り入れることとする。
・年内に会場・宿泊場所の手配、来年2月までにプログラム他実施内容を調整し、3月の運営小委員会にて審議・確定の上、4月に参加者募集を図るスケジュールにて準備を進めて行く。なお、より多くの学生の参加を促すため、参加者募集に際しては、大学や学生連絡会、学会支部などへも情報提供を行う。
(4) 次回定例研究会について(審議)
次回幹事の会沢監事(日立GENE)より計画案について提案があり、第26回定例研究会はH28年3月15日(火)、「人材育成」をテーマに開催することになった。
大学、メーカ、電力及び廃止措置(IRID)のそれぞれの立場から、また部会としての取り組みなど発表を行う方向で講演依頼等調整を進め、年内目途にプログラムを具体化する。
なお、同日午前は運営小委員会を、午後に総会及び定例研究会を開催することとし、開催場所を確保する。
(5) 水化学ロードマップ見直しの今後の取り組みについて
現ロードマップは2007年制定、2009年のフォローアップ以降既に6年が経過し、福島事故を契機とした情勢変化も踏まえ、大幅な改定も睨んだフォローアップが必要である。また、2014年度に国主導にて策定した「軽水炉安全技術・人材ロードアップ」とのリンクや学会標準化を進めてきている「BWR/PWR水化学管理指針」制定プロセスとの連携明確化など課題が多いことから、別途課題を整理の上、取り組み方針について議論する。
(6) 「核分裂生成物挙動」研究専門委員会準備会活動状況について
内田顧問より準備会の活動状況について報告があった。
前回報告後から2回開催しており、Phebus FP計画に関する文献70件を分担して紹介、議論を交わしている旨報告があり、併せてFP実験の概要について紹介があった。主に水化学部会の委員を中心に活動して来ているが、燃料部会所属でFP挙動模擬実験を計画しているJAEAの実験グループからも加わり、活動していく予定である。
(7) 2016年春の年会 企画セッションについて
内田顧問より来年春の年会企画セッションについて提案があった。
過去2014年春の年会にて事故時FP挙動関係で合同セッション(核燃料・水化学・熱流動・計算科学技術)を一度開催し、それからほぼ2年、準備会の立ち上げも加わり、FP挙動研究に大きな進展があったことから再度開催を計画したものである。内容は、Phebusの文献調査を中心とし、その他FP挙動(Cs等のマスバランス)について発表を予定しているとのこと、発表者等については今後具体化していく。なお、提案元は水化学部会で、先の4部会に保健物理・環境科学部会を加えた5部会合同の企画セッションを予定している。
(8) 「HWC標準」の水化学部会における技術報告書作成方針について
これまで学会標準として制定に取り組んできた「HWC標準」は、9月開催のシステム安全専門部会での審議・了承を踏まえ、まずは水化学部会の技術報告書として取り纏めることになり、高木副部長よりその作成方針について提案があった。
「「沸騰水型原子炉一次冷却系の腐食環境の定量評価の現状と標準化のための課題」(仮称)と題し、技術報告の主旨を踏まえ、課題の明確化に主眼をおき技術成果を取り纏める。次年度内を目途に学会より発行する予定とし、スケジュールは非常にタイトであるが、2016年3月のドラフト完を目指し、高木副部会長を中心に、執筆メンバー、分担等を決め、作業に着手することとする。
(9) 日本保全学会保全ハンドブックへの執筆要請への対応について
久宗委員(企画担当)より、日本保全学会が作成・発行を進めている「保全ハンドブック」への水化学関係の原稿執筆対応について提案があった。
本ハンドブックは、「第Ⅰ編 原子力基本工学」、「第Ⅱ編 原子力実践工学」及び「第Ⅲ編 保全の高度化」の3編で構成され、「水化学」の章は第Ⅱ編の中に50ページ程度で収める予定である。執筆は、構造材料及び燃料の健全性向上、線源強度低減について解説することとし、水化学ハンドブックをベースに保全に特化した技術事項を記載する形態とし、全体工程に合わせ2016年2月までに第1稿を作成することとする。なお、その後レビューを経て10月に第1稿完、全体原稿は12月完の予定である。
(10) 廃炉検討委員会からの活動状況等調査他の依頼について(審議)
廃炉検討委員会より提出依頼がきている「廃炉に関わる活動情報提供」及び「NDFシーズ調査」については、庶務担当にて案を作成の上、運営小委員のご確認をいただき提出する。
(11) 広報情報委員会からのPSWG委員選出の依頼について
広報情報委員会より各部会1名の選出依頼がきているポジションステートメントWG委員については、当面星野委員(庶務担当)にて対応する。
(12) 3部会合同夏期セミナーについて
星野委員(庶務担当)より今年7月に開催した3部会合同セミナーについて収支結果等の報告があった。
定員120名に対し119名の参加者が得られた。発生した余剰金については本部への納付を除いた残金を3部会で均等配分し、部会繰入金として処理する。
(13) アジア水化学シンポジウム2015について
久宗委員より、9月にインドにて開催されたアジア水化学シンポジウムについて報告があった。
参加者は4か国166名で日本からは5名(登録は7名)が出席した。招待講演10件及び口頭発表21件があり、内容については本日午後開催の定例研究会にて報告する。次回は、2017年9月に中国にて開催予定である。
(14) 2015年 秋の大会企画セッションについて
高木副部会長より、9月に開催された秋の大会企画セッションについて報告があった。
加速器・ビーム科学部会主催の企画セッションで、水化学部会は共催にて参画し、勝村部会長及び高木副部会長より2件の報告を行った。加速器やビーム科学分野での基礎データが水化学分野でどのように応用されているかなど話題を提供した。加速器・ビーム科学部会からは医療、加速器関係の2件について講演があった。
(15) 年会・大会演題登録&予稿公開システムの導入について
星野委員(庶務担当)より、2016年春の年会スケジュール、予稿公開システム等の導入について報告があった。
システム導入に伴い発表申込み、予稿原稿提出の期限等が1ヶ月程度これまでより遅くなり、予稿集についてはCD-ROMの個別配布はなくWEB公開に変更となる。また、投稿予稿の事前スクリーニングが導入され、プログラム編成WGメンバーにて対応することになる。作業要領等については決まり次第情報提供する。
(16) その他
次回はH27年3月15日(火)午前に開催する。開催場所については決まり次第連絡する。
以 上