第29回運営小委員会

第29回運営小委員会 議事録

1.開催日時:平成28年3月15日 9:00~12:40
2.開催場所:秋葉原ダイビル 18階 会議室2
3.出席者  :高木(東芝)、渡辺(東北大学)、内田・塚田・塙(JAEA)、目黒(元原電)、瀧口(元東芝)、久宗・中野(原電)、久家(宮田副部会長代理 関電)、長谷川(東京電力)、稲垣(中部電力)、寺地(INSS)、荘田(三菱重工)、会沢(日立GE)、河村・藤原(電中研)、大橋(オルガノ)、星野(電発)【敬称略、順不同】(勝村部会長はJR交通障害により止むを得ず欠席)
4.議事
(1) 前回議事録の確認
庶務担当より 既にメールて回覧済みであることから 、本委員会で承認し、追加でコメント等あれば庶務担当まで連絡することになった 。
(2) 第27回定例研究会について
次回幹事である東芝 山本委員より日程、場所及びテーマについて提案があり、以下の計画にて進めて行くこととなった。
・6月3日(金)午後、(株)東芝 横浜事業所にて開催する。
なお、午前に運営小員会を開催する。
・汚染滞留水処理を主軸としたテーマ「1F事故後の水処理に係る対応(経過報告)」とし、汚染水処理に関する社内取り組み(東芝及び日立)及び福島事故対応に関する現状の環境変化を踏まえた全体計画等(東電)を発表する。
また、水化学部会として廃棄物処理やデブリについてもバックエンド部会等の他部会やJAEAと今後協調して取り組んで行くことで承認され、まずは、その方向付けの一助として、関係者への講演依頼等の調整を進める。
(3) 2016年秋の大会 企画セッションについて
久宗委員(企画担当)より、秋の大会(9月13日~15日)での企画セッションについて提案があった。
福島事故以降至近までの取り上げテーマ、原子力発電所の再稼働見通し状況等から、テーマ候補としては、汚染滞留水処理で発生する廃棄物処理の問題(6月定例研究会テーマ)や、2012年で取り上げた福島第一発電所海水注入による材料影響に関するその後の長期的な材料腐食健全性(RCCV、PCV等)が挙げられる。また、さらに枠を拡げトリチウム処理、吸着材焼却処理、中間貯蔵廃棄物処理等の課題に、IRID等などと連携して取り組んで行くことも重要である。
企画セッション提案の締め切り(6月初旬頃)までにはまだ時間があることから、これら意見を踏まえ検討を進め、メール審議を行う。
(4) 2016年水化学部会サマーセミナー実施計画について
荘田委員(三菱重工業)より、セミナーの開催場所、基調テーマ、プログラム、参加費、見学会等の実施計画案について提案があった。
開催場所については、見学会を予定している川内原子力発電所への移動及び開催にあたり協力して頂いている九州電力の要望を配慮し、薩摩川内市内のホテル「オオトリ」にて開催することで承認された。また、テーマも含めプログラム内容、その他参加費等に大きなコメントはなく計画案は承認され、以下の意見を考慮し、準備を進めて行くこととなった
・ポスターセッションについては、発表に続き審査も余裕を持って行えるよう開催時間帯を見直しする。
・見学会の参加募集は先着40名としているが、極力多くの方が参加できるよう人数も含め検討する。
・EPRI等の外部からのゲスト講演者について検討する。
(5) NPC2016への参加対応について
久宗委員より、NPC2016の報告書作成方法について提案があった。
報告書は参加者が分担して概要版を作成するものとし、参加機関のみ限定配布するか、あるいはNPC2014と同様部会ホームページに掲載し広く学会員に紹介する方法の2案がある。
来年3月の定例研究会でも紹介する予定としていることから、その方法も含め、どの方法をとるか再検討し、次回6月開催の運営小委員会で審議する。
(6) 「核分裂生成物挙動」研究専門委員会準備会活動状況及び研究専門委員会への移行について
内田顧問より、準備会活動状況の報告、今月開催の春の年会合同企画セッションの予稿及び発表原稿について紹介があった。
特別専門委員会の立ち上げについては、技術報告書作成に係る委託先との契約方法及び専門委員会設立要件との都合から今年度は断念したとのことであり、報告書出版までの費用対応なども含め検討し、専門委員会化を進められることになった。
(7) 学会標準「水化学管理指針」の策定状況について
久宗委員より、昨年9月開催の標準委員会でのコメント及び10月の標準委員会委員長へのコメント対応説明にて指摘のあった追加コメントについて、その対応方針案を今年3月の標準委員会で説明し、承認された旨報告があった。
今後は11月までを目途に水化学管理指針へのコメント反映を行い、12月開催のシステム安全専門部会、標準委員会に上程していく予定である。
(8) 水化学ロードマップ2016(仮称)のフォローアップについて
久宗委員より、今年度より検討に着手した水化学ロードマップ2009の改定作業について、構成、分担等具体的な進め方について報告された。
改正のポイントは、従来課題のフォローに加え、福島第一事故を踏まえた更なる安全性向上対策のための新規課題の追加や国主導にて進められている「軽水炉安全技術・人材ロードマップ」とのリンク、同調であり、まずは6月までを目途に課題を抽出し、その対応方針を見極めた上で、本文修正、新規課題調査等の作成に入り、年度内完成を目指している。
なお、10月開催の定例研究会ではその中間報告を、来年3月の定例研究会ではその成果報告を行う予定である。
(9) 「沸騰水型原子炉一次冷却系の腐食環境の定量評価の現状と標準化のための課題(仮称)」技術報告書の作成状況について
山本委員(東芝)より、原子炉一次冷却系腐食環境の定量評価手法に関する技術報告書の策定作業状況について、報告があった。
課題抽出として、腐食環境評価の解析コードにより代表プラントでの解析作業を進めてきた結果、炉内の一部領域における解析結果(給水水素濃度と炉内腐食電位の関係)に、メーカ2社で乖離が見られた。モデル化の点では相違はなく、これは主に入力パラメータ(炉内線量分布、流量割合等)に依存した差異によるものである。評価手法の標準化の観点から、入力パラメータの普遍性が重要であり、引き続きこの点を中心にパラメータの整備、妥当性等検討を進め、併行して報告書作成を行っていく。
(10) 日本保全学会保全ハンドブックの執筆対応状況について
久宗委員より、日本保全学会が作成・発行を進めている保全ハンドブックの「第Ⅱ編 11章 水化学」関係の執筆対応状況について報告があった。
第Ⅱ編については8月までに原稿(第1稿)を作成するスケジュールとなっており、4月より分担して作成を進めていく予定である。引き続き、第2稿の作成作業を10月まで行い、その後、評価員によるレビューが行われ、年度内に完成される予定である。
(11) 平成27年度水化学部会会計報告について
大橋委員(会計担当)より、平成27年度会計及び平成28年度予算について説明があり、承認された。
なお、昨年度までは配分金の余剰は全額本部回収であったが、規定改定に伴い今年度からは、配分金も含め全活動に係る収支を合算した額に基づく取り扱いに変更なっていること、また、次年度予算においては、水化学部会にて出版予定の技術報告書作成に係る予算申請をしている旨、併せて説明があった。
(12) 平成27年度水化学部会全体会議資料について
星野委員(庶務担当)より、本日午後開催の全体会議報告資料について提案があり、承認された。
(13) その他
水化学部会の関係規則類2件について、「規則類管理規定」の新規制定に伴い制改定権限の一部変更、その他表記統一等記載適正化により改定が発生すること、また、広報情報委員会の下部組織であるポジションステートメントWGへの各部会からの選出状況について紹介があった。なお、水化化学部会からは1名新規に選出(星野委員)している。
以 上