第30回運営小委員会 議事録
1.開催日時:平成28年6月3日 9:00~12:40
2.開催場所:(株)東芝 横浜事業所 厚生棟2階会議室
3.出席者 :勝村(JRIA)、高木・山本(東芝)、渡辺(東北大学)、内田・塚田(JAEA)、目黒(元原電)、瀧口(元東芝)、久宗・中野(原電)、久家(宮田副部会長代理 関電)、長谷川(東京電力)、稲垣(中部電力)、寺地(INSS)、荘田(三菱重工)、長瀬(日立GE)、室屋(大阪大学)、河村・藤原(電中研)、大橋(オルガノ)、星野(電発)【敬称略、順不同】
4.議事
(1) 前回議事録の確認
庶務担当より既にメールて回覧済みであることから 、本委員会で承認し、追加でコメント等あれば庶務担当まで連絡することとなった。
(2) 平成28年度部会等運営委員の選任について
平成27年度で任期満了(原則2年)となる部会等運営委員について、平成28年度は引き続き星野委員が再任することで承認された。
(3) 第28回定例研究会について
次回幹事である久家氏(関西電力)より日程、場所及びテーマについて提案があり、以下の計画にて進めて行くこととなった。
・11月18日(金)午後、堂島リバーフォーラム(大阪市)にて開催する。
なお、午前に運営小員会を開催する。
・「被ばく線源強度低減(被ばく、廃棄物)」を基調テーマとし、BWR及びPWRの各電力(東電・関電)より被ばく低減に係る活動状況を、またBWR及びPWRの各メーカ(日立GE・三菱)よりプラント長期停止後の低減対策について発表する。廃棄物関係では、福島汚染水処理に係るトリチウム除去技術がテーマ案として挙がっているが、進捗状況に鑑み、他のテーマの可能性も含めて東芝にて検討する。
・具体的な内容、講演者等について今後関係者と調整を進める。
(4) 2016年水化学部会サマーセミナーについて
荘田委員(三菱重工業)より、プログラムの一部変更及び2日目午後に開催する人材育成に係るパネルディスカッションの進め方について提案があり、その他プログラム変更も含め、以下の計画にて進めることとなった。
・1日目午後開催のポスターセッションは、審査等含め余裕を持って行えるように、結果発表を行う交流会直前の最終時間帯(17:00~18:00)から、講演セッション合間の時間帯(14:50~16:00)に変更する。
・1日目午後開催のテーマ「プラント水化学管理実績と今後の課題(3件)」のうちのBWR関係の発表は、日立GEにて実施して頂く方向で調整する。
・2日目午前開催のテーマ「プラント再稼働対応・長期停止時の水化学管理提案と実績(4件)」について、4件目の発表(BWRプラントの取り組み状況)はまだ再稼働の実績がないことから取り止め、その代りに、長期停止時の保管等再稼働対応についてBWR及びPWRとの比較も含めその基本方針を整理した総括的な発表を1件目(原電)に行う。 また、3日目の見学会にて放映を予定していた川内原子力発電所の特重関係の設備対応紹介ビデオは、3件目の九州電力の発表の中で行う。
・2日目午後最初のセッション(3件)については、最初の2件の発表順位を入れ替える。また、3件目の水化学ロードマップフォローアップ状況の発表においては、新規制基準対応として水化学の観点での新たな対応課題も発表に織り込む。
・2日目午後開催の人材育成に係るパネルセッションは、主題、進め方、モデレータ、パネラー候補等について提案どおり承認され、モデレータは第26回定例研究会にて御尽力いただいた寺地委員に引き続き対応していただき、パネラーは、学術・産業界より10名選出する。その他セッション座長選出等も含め、引き続き準備を進めて行く。
・その他開催地までの移動方法について、熊本地震による被災後の新幹線等交通機関の復旧状況を確認する。
(5) NPC2016への参加対応について
河村委員(広報・編集担当)より、NPC2016の報告書作成方法について提案があった。
報告書は出版権に抵触しないよう参加機関のみへの限定配布とし、参加者が分担して、論文のキーとなる必要最低限の図表を引用するなど概要版を作成する。なお、作成分担については、発表プログラムが公開され次第検討し、次回運営小委員会で確認する。また、来年3月開催の定例研究会での報告の他、水化学部会報及び学会誌へ投稿し、広く学会員に紹介することとし、広報・編集担当にて対応していく。
また、勝村部会長より、前回の国際会議(2014札幌)にて、日本側より提案したCM(Core Member)決定法の案について説明があり、今回のCM会議にて最終確定される方向である旨紹介があった。また、今回日本側のCMメンバーに就任予定である渡辺副部会長にも、CM会議に同席していただくこととなった。
(6) 将来構想検討WGの活動計画について
久宗委員(企画担当)より、水化学部会の今後の新たな活動計画について今年度より具体的な検討に着手するに当たり、その検討方針について提案があった。
昨年度より人材育成及び技術伝承も含め水化学ロードマップの改定作業に取り組んでいるが、新たな福島事故対応の他、原子力に対する環境変化も踏まえ、被ばく低減やSCC等環境緩和などの現状の課題にとらわれず、他部会との連携も視野に、材料や核燃料、廃棄物処理等における新たな課題も発掘し、活動を拡げて行くことが重要であるなど意見が出された。
本件は人材育成・技術伝承も含め水化学部会の将来に係る課題であり、将来構想WG(幹事:寺地委員)の運営小委員だけでなく若手技術者も含めた体制とすることとし、主査(渡辺副部会長)及び副主査(室屋委員)のもと、委員(電力、メーカ、電中研、JAEA等)については、課題について幅広く議論を進める上で水化学部会員に限定せず、他部会員の協力も得て、検討を進めて行くこととなった。6月中に委員を選出し、7月に検討着手、1年かけ検討を進めて行く。
(7) 「核分裂生成物挙動」研究専門委員会準備会報告書の発行について
内田顧問より、特別専門委員会の立ち上げ及び報告書発行について提案があった。
これまでの準備会の活動を踏まえ、まずは、次の段階である特別専門委員会として活動するための共通技術基盤を明確化及び共有化するために報告書を発行した上で、特別専門委員会を立ち上げたい旨提案があった。設立に当たり報告書発行は必須であることから、作成・発行に係る費用は水化学部会の予算にて対応することで承認され、報告書の発行時期、仕様・発行部数等を精査した上で、今年度に費用が発生する場合には、予算外申請にて対応することとなった。
(8) 2016年秋の大会企画セッションについて
山本委員(東芝)より、秋の大会企画セッション提案書について説明があった。
テーマは本日午後開催の定例研究会と同じ「福島第一原子力発電所廃止措置の現状と今後の取り組み」とし、講演者も同様、廃棄物処理関係はバックエンド部会に、燃料デブリ性状関係は核燃料部会に依頼することとし、3部会共催にて進める旨説明があった。本計画にて進めることで了承され、他2部会に正式に承諾を得ることとする。
(9) 「沸騰水型原子炉一次冷却系の腐食環境の定量評価の現状と標準化のための課題(仮称)」技術報告書の作成状況について
高木副部会長(東芝)より、技術報告書の作成状況について説明があった。
昨年末にHWC技術報告書検討会を立ち上げ、これまで標準化の観点から重要である精度向上のための課題摘出を中心に、パラメータの整備、妥当性等検討を鋭意進めてきている。先月第1回の検討会を開催しており、あと数回の開催を重ね、報告書レビューを行い、報告書発行にこぎ着ける予定である旨、紹介された。
また、山本委員(東芝)より、解析におけるパラメータ設定、妥当性検証状況について紹介があった。
(10) その他
庶務担当より、核燃料部会にて設立を進めている燃料デブリ研究専門委員会について、水化学部会からの委員参加応募状況について紹介があった。
以 上