2017年秋の大会

2017年9月13日

日本原子力学会2017年秋の大会 水化学部会企画セッション報告
「福島第一原子力発電所デブリ取り出しに関わる水化学管理」実施報告
(東芝)高木 純一

  1. 日時
    2017年9月13日(水)13:00~14:30
  2. 場所
    北海道大学工学部
  3. セッションタイトル
    「福島第一原子力発電所デブリ取り出しに関わる水化学管理」
    座長 (東芝)高木 純一 氏
  4. 講演タイトル
    (1)燃料デブリ取り出しに向けての取組み
    (NDF)中野 純一 氏
    (2)PCV内部調査の進捗状況
    (東京電力HD)久米田 正邦 氏
    (3)デブリ取り出し工法の検討状況
    (IRID)高守 謙郎 氏
    (4)デブリ性状把握と放射線分解挙動評価
    (JAEA)永石 隆二 氏
    (5)水化学管理面からの研究課題~各部会トピックス~
    核燃料部会、材料部会、バックエンド部会、水化学部会
  5. 概要
    4部会共催(水化学(主催)、核燃料、材料、バックエンド)にて、「1Fデブリ取り出しに関わる水化学管理」と題し、今後の水化学面からの取り組みを議論した。
    前半はNDFより戦略プラン2017、東京電力HDよりPCV内部調査、IRIDより取り出し工法、JAEAより放射線分解に関する4件の講演を行い、最新の情報共有を図った。後半は4部会の代表から、学会としての課題、今後の取り組み方針を述べ、認識の共有を図った。
    デブリ取り出しに向けての議論は緒に就いたばかりであり、現状、各部会、各組織とも自領域の課題設定が主体になっているが、継続的に部会横断の検討を行う必要性を認識するとともに、今後の水化学管理の方向性(デブリ化学的性状把握、水処理設計、水素・腐食対策、等)を確認した。100人定員の会場では立ち見が出る盛況であり関心の高さが窺われた。

以上