第21回運営小委員会

第21回運営小委員会 議事録

 

1.開催日時:平成25年6月27日 10:30~11:50

2.開催場所:三菱重工業株式会社 横浜ビル 33階 3304会議室

3.出席者  :勝村(東大)、長尾(元東芝)、内田・塚田(JAEA)、寺地(関電)、渡辺(北電)、一丸(九電)、目黒・村部・久宗・中野(原電)、平野・河村(電中研)、会沢・長瀬(日立GE)、荘田(三菱重工)、大橋(オルガノ)、瀧口(東芝)、竹田(電発)【敬称略、順不同】

4.議事

(1) 運営小委員会企画担当の活動計画(案)について

久宗委員(企画担当)から、定例研究会、学会年会の企画セッション、1F関連情報の取り纏めについて提案があった。

・定例研究会は、水化学ロードマップをベースに、トピックスを踏まえたテーマで開催してきたが、プラントの長期停止の影響等で、現状のテーマの開催が難しくなっている。そこで、今後のテーマについては、第21回「1F事故後の水処理(2014年3月頃、東電)、第22回「最新分析技術(2014年6月頃、電中研)」、第23回「環境影響(2014年10月頃、四国電力)」で計画する。

・企画セッションは、2014年の春の年会において、核燃料部会や材料部会との合同で開催する方向で調整する。内容は、国際会議の状況報告を検討する。なお、企画セッションの提案書は、9月~10月を目途にメール審議を実施することとしたい。

・1F関連情報については、これまで福島第一の水処理等に係るテーマを定例研究会等で取り上げて議論してきたが、その他の技術(FP挙動など)を含め水化学の立場からは言及してこなかった。そこで、NPC2014札幌での特別セッションを基に技術的見解を取り纏めたい。なお、中長期的には、1Fの廃止措置等の動向見ながら、検討を進め、成果を取り纏めたい。

内田委員から、1F関連について、燃料部会や熱流動などと連携していく必要があるとの意見があった。また、勝村部会長からは、NPC2014以降も視野にいれて検討して欲しいとの意見があった。審議の結果、提案どおりにすすめることになった。

 

(2) 部会報第6号の目次(案)について

長瀬委員(広報・編集担当)から、水化学部会部会報(第6号)目次案についての提案があった。部会報は、2013年9月に発行予定である。巻頭文(村部副部会長)、挨拶文(山崎前部会長)、福島第一原子力発電所事故の収束に向けた水化学関連の成果と今後の計画について、特別寄稿(学会論文賞関係)、水の話シリーズ、国際会議等を記載する方針とのことであった。原稿は、9月中旬の完成を考えているとのことであった。内田委員から、他の国際会議(火力、原子力など)の紹介も含めて検討するようにとの意見があり、審議の結果、当該意見を踏まえて、目次を検討することとなった。

 

(3) 次回定例研究会について

一丸氏から次回の定例研究会のテーマの変更と開催日について提案があった。変更後のテーマは、「原子力発電所長期停止に伴う水質管理について」とし、九州電力本店で10月29日若しくは30日に、開催したいとの提案があった。再稼働をテーマのキーワードとしたいという意見があったが、長期停止時の保管管理が重要であることから、原案のままとすることになった。なお、調整の結果、開催日は10月29日になった。

 

(4)システム安全合同タスクグループ活動報告について

中野氏から、システム安全合同タスクグループの活動報告と今後の進め方について報告があった。当該合同タスクは、水化学管理標準に係る構造材料、燃料および水化学分野からの要求事項の明確化と、求められる水化学標準の概念と標準整備の優先順位を議論し、平成25年4月に最終報告をもって解散した。今後は、平成27年度中の水化学管理標準の発行を目指して、内容検討と整備を実施するとのことであった。また、平野監事から、水化学管理指針作業会の状況について報告があった。

なお、最終報告書については、今後、ホームページ等への掲載を検討しているとのことであった。

 

(5) 原子力学会年会大会専門分野コード改訂について

竹田委員(庶務担当)から、原子力学会年会大会専門分野コード405の詳細が、「原子炉化学、放射線化学、腐食化学、除染」となっているが、「除染」というワードが福島事故の環境修復と紛らわしいため、「原子炉化学、放射線化学、腐食化学、水化学、水質管理」に変更することとしたとの報告があった。

 

(6) NPC2014札幌実行委員会、RADEM`14準備委員会の最近の活動状況について

瀧口氏から、前回の運営小委員会以降の活動として、5月22日に開催された第2回組織委員会の準備と審議内容について報告があった。組織委員会では、前回のNPC2012パリの運営方法、技術動向に関する調査結果を踏まえ、水化学国際会議の重要性と2014年札幌での国内開催の意義を説明するとともに、現在の進捗状況と課題を説明し、組織委員の理解と協力を要請した。当該説明に対して、組織委員からは、国内開催の意義の明確化、成果物を後日引用が可能な形で出版すること、プログラムは組織委員会で最終承認を受ける必要がある等のコメントがあった。これを受けて、6月7日に、NPC2014札幌実行委員会、RADEM`14準備委員会を開催し、特別セッションの企画、健全収支のためのアクションプランについての検討を開始することとし8月26日にNPC2014札幌実行委員会、RADEM`14準備委員会で、検討することになった。

また、次回の組織委員会で、国際会議のプログラムは組織委員会で最終承認を受ける必要があるとの指摘から、第3回組織委員会を予備プログラムの一部公表(2014年3月初旬)前の開催を検討するため、別途、メールで実行委員会のメンバーに配信するとのことであった。

 

(7) 原子力学会事故調査委員会の進捗状況について

内田委員から、「東京電力福島第一原子力発電所事故に関する調査委員会」の進捗状況についての説明があった。当該調査委員会は、最終報告書説明会を9月2日東京、9月4日八戸で実施する予定である。現在、全体9章のうち5章までの原稿が完成している状況である。水化学会分担の原稿は、本日の研究会で概要報告後、部会幹事レビューを経て7月末に提出する予定である。原稿にコメントがあれば、連絡して欲しいとのことであった。今回は、9章の「汚染水の処理 現状の実態と今後の課題」と「RPV、PCV他の長期安定保管に関する提言」の説明があった。

また、調査委員会に新しい研究テーマがあれば提出したいと考えている。現在考えているものは、過酷事故時のプラントからのFP放出量、放出経路の解析(フィルタベントの有効性とその限界の評価を含む)であるとのことであった。本件は、水化学部会の企画セッションでの実施を検討したいとのことであった。

目黒監事から、事故の評価に、発電所の安全審査の仮想事故/重大事故のFP放出量などの成果が使えないか、また、放出経路については、燃料部会、熱流動部会等と協調していく必要があるとの意見があった。勝村部会長からは、模擬廃液などを使ったデータを取る必要があるとのことであった。

また、塚田委員から、夏季セミナーで、シビアアクシデントと材料、廃炉の課題について、議論するとのことであった。加えて、ソースターム、事故進展の話もする予定とのことであった。また、JAEAでは燃料挙動の実験結果も紹介する予定で、今後、水化学部会と情報共有していきたいとのことであった。

 

(8) その他

・次回は、10月29日福岡で実施する。

以 上