第22回運営小委員会 議事録
1.開催日時:平成25年10月29日 10:30~12:30
2.開催場所:九州電力(株)本店(電気ビル)地下2階 会議室
3.出席者 :勝村(東大)、石槫(元JRIA)、渡辺(東北大)、内田・塚田・塙(JAEA)、鈴木(東電)、寺地(関電)、渡辺(北電)、今村・松井・高橋(九電)、目黒・久宗(原電)、平野・河村・藤原(電中研)、会沢・長瀬(日立GE)、荘田(三菱重工)、大橋(オルガノ)、瀧口・高木(東芝)、竹田(電発)【敬称略、順不同】
4.議事
(1) 2014年春の大会 企画セッション提案書について
久宗委員から、春の年会(3月26~28日、首都大学東京)の企画セッション「事故評価におけるソースターム解析の課題と今後の対応」を核燃料・熱流動・計算科学部会と合同開催として、学会に提案書を提出したとの説明があった。企画セッションでの講演は3件とし、セッションの目的は、事故時のソースタームの評価で、従来の評価ベースでは説明できかねる事象が散見されることから、これまでの評価の妥当性を吟味しつつ、問題点を各部会の立場から再評価し、新しい研究計画立案に資するとのことであった。内田顧問から、合同セッションの提案の経緯と年明けに2~3ページの予稿を作成するとの説明があった。予稿ができた段階で回覧するとのことであった。
(2) 第21回定例研究会について
鈴木氏(東電)から次回の定例研究会のテーマと開催日について提案があった。テーマは、「福島第一原子力発電所における水処理について」とし、東京電力株式会社 電気の史料館 ミュージアムホールで平成26年3月6日に、開催したいとの提案があった。発表は東京電力より1件、各社・各機関より数件を予定しているとのことであった。燃料、材料への水質の影響について発表して欲しいとの要望があり、塚田委員からJAEAに1F4の未使用燃料の付着物分析結果の発表が可能であろうとの情報があり、石槫顧問から汚染水に拘らず、幅広な紹介が必要との意見があった。具体的な発表内容は、年内に東京電力を中心に決めることとなった。
なお、渡辺委員から、水化学部会の全体会議を年1回以上開催する必要がある。全体会議は、春の年会で開催するよりは、昨年と同様に水化学部会員の多数参加が見込まれる定例研究会の前に開催したいとの提案があり、了承された。これに伴い、春の学会のプログラムから、水化学部会の全体総会を削除する方向で学会事務局と調整することになった。
(3) 部会報第6号について
長瀬委員から、10月25日付で、水化学部会部会報(第6号)がホームページに掲載したとの報告があった。これに伴い庶務から部会員にメールを出すことになった。
(4)水化学管理標準(BWR/PWR水化学管理指針、HWC標準)の作成状況について
久宗委員から、BWR/PWR水化学管理指針、HWC標準の標準原案の作成状況について報告があった。なお、原子力安全推進委員会(JANSI)が、原子力学会で策定中のBWR水化学管理指針及びPWR水化学管理指針等の学会標準策定の支援として、水化学管理分科会及び各作業会で、幹事となるとのことであった。標準委員会等の上位委員会への標準原案の提案、コメント対応、議事録作成等は、JANSIとプラントメーカが担当するとの報告があった。
また、現在、検討中の「BWR/PWR水化学管理指針」を水化学国際会議2014札幌(2014年10月26~31日開催)で規程内容の概要を発表し、国内外関係者のコメントを受けたいとの提案があった。このため、水化学国際会議のプルペーパー〆切の来年6月末までに必要な項目の検討を完了させることになった。
(5) NPC2014札幌実行委員会/第6回RADEM`14準備委員会の最近の活動状況について
瀧口氏から、前回の運営小委員会以降の活動として、8月26日に開催された第10回 NPC2014札幌実行委員会/第6回RADEM`14準備委員会の報告と第11回NPC2014札幌実行委員会/第7回RADEM`14準備委員会(11月6日開催予定)の審議予定について報告があった。
第10回 NPC2014札幌実行委員会、RADEM`14準備委員会では、健全収支のためのアクションプラン(参加者数の確保とスポンサー確保)、特別セッション(1F事故特別セッション(半日))、アジア水化学シンポジウム(10月14-17、台湾)での広報活動を議論した。今後、第11回NPC2014札幌実行委員会/第7回RADEM`14準備委員会では、アブストラクト受付状況などの報告と今後の進め方の審議する予定である。また、参加者募集に向けて、メールリストの改訂を実施しているとのことであった。現状、2件のアブストラクトの応募があるとのことであった。
(6) 原子力学会事故調査委員会の進捗状況について
内田顧問から、「東京電力福島第一原子力発電所事故に関する調査委員会」についての報告があった。当該調査委員会は、最終報告書説明会を9月に東京と八戸で開催している。報告書は、丸善から3月末に発行する予定とのことであった。なお、報告書の内容について、汚染水浄化処理のうち問題となっているトリチウム汚染水の浄化処理について説明があり、多核種除去装置でトリチウム以外の放射性核種を取り除いた後に、自然界のBGレベルまで希釈して海へ放出するとの結論になったとのことであった。目黒監事から、地下水の流入等の課題と放出を含めた処理の科学的な観点からの考え方を明記して欲しいとの意見があった。また、報告書全体として、福島事故への取り組み姿勢と課題を明記して欲しいとの要望があった。
また、塚田委員から、報告書の目次案と9.5章の「主要設備の長期安定保管について」の報告があった。コメント等がある場合には、内田顧問又は塚田委員にメール等で今月中に送付することになった。今後、材料面や廃棄物の処理処分の観点で反映するべきものがないか検討していくことになった。
(7) その他
・内田顧問から、Journal of Nuclear Science and Technology 創刊50周年記念Invited Review論文で、Dr.Derek H. Lister氏にレビューを依頼することになったとの報告があった。内容は、実機プラントの水の状態を正確に測ることを中心に、サンプリングと計測、高温での直接測定、または、pHほかの常温から高温状態を予測する方法とその基礎データをまとめることを考えているとのことであった。
・高木委員から、10月7日に、学会誌編集幹事会に出席したとの報告があった。学会誌編集幹事会で、30分程度で、高木委員から、水化学部会の活動状況やPC2014札幌の広報を行ったとのことであった。学会編集幹事会からは、国際会議の内容を論文誌に掲載して欲しい、最近の水化学に関して読者に親近感を持ってもらうためにシリーズ紹介をして欲しいとの提案があったとのことであった。
以 上